有料老人ホーム途中退去時、入居一時金の一部戻らず
H 22.05.24 (月)
「初期償却」として差し引かれ、トラブルに
有料老人ホームを途中退去する際、入居一時金の返還金を巡りトラブルが起きている。全国消費生活相談員協会は、トラブルを解決した事例を公表し、注意を呼びかけている。
同協会は2008年、静岡県の介護付き有料老人ホームに入居していた70代の男性から、「人間関係から入居7か月後に退去した。約3000万円の入居一時金の返還を求めたが、『初期償却』として30%の約900万円を差し引かれた」と相談を受けた。
初期償却とは、入居一時金のうち、老人ホーム側が入居日数にかかわらず返還しない取り分のこと。同協会によると、入居者は通常、高額な入居一時金に、老後資金の大部分を充てる。途中退去を望んでも、初期償却が高く、別の老人ホームへの転居費用がなく困るケースも多い。
同協会は消費者個人に代わり不当な契約内容の差し止め請求ができる適格消費者団体。昨年5月、相談者が入居していた老人ホームの運営事業者に対し、初期償却に関する契約条項の削除などを申し入れた。事業者は、初期償却は業界の慣習などとしていたが、約1年間の協議の末、申し入れをほぼ受け入れた。
同協会が08年に有料老人ホーム120施設を調べたところ、入居一時金は1000万~3000万円台が全体の36%で、初期償却の金額は100万~500万円台が半数を占めた。同協会の担当者は「老人ホームを選ぶ際は、サービス内容だけでなく、途中で退去する場合の規定についても確認してほしい」と話している。
引用元記事 : 読売新聞
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25471
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